こうえい会・施設長の一言 2019年8月号より[Vol.005]

令和になって最初の夏。一年後は東京オリンピック。でも今年に入って何だか庶民の周りが騒がしい。幼子や若者達の未来が奪われたり、A対B+C対Dのいがみ合いがA対C+B対Dに変わり、Eがちょっかいを出して、そこをFが仲裁しようとして失敗する。思惑が渦巻き何が何だか訳が分からないカオスワールド。そのとばっちりを受ける中小企業や個人。競争の中での効率と勝者総取りのルールではほんの一部の人間・会社・国しか勝利出来ない。そこから落ちた恨みが無関係の人々に向かう。あれやこれや、連日の暑さもあり、思考がぐにゃりとなりそうな毎日です。
そんな中でたくましく生きている人のエピソード。ある結婚間近の女性教員Mさん。婚約者から目隠しで案内された先には本人に内緒で教室に友人達が集っている。点呼の後、それぞれが用意してきた手紙を読む。ある友人は自分で解決できなかったちょっとした課題、(でもそれは本人にはとても大きな苦しみ)を、Mさんはそのままで全部受け止めて一緒に解決の積み重ねを最後まで行ってくれた事への感謝。別の友人は人生迷い人だった時に逆にMさんから「貴方ならどうするだろう」と見本にされて勇気をもらった事への感想。自分自身が不安なままでも誰かから一人の人として信頼をもらえる、自分への肯定がどれほど大きいか、心を満たすか(「麻里子の教室」で検索)。
日々の何でもない日常の中に宝物が沢山あることを教えてくれる。励ましがどれほど重要か、京都アニメーションの犠牲者への祭壇に「何も出来なかった自分。怒られてばかりで自信を失いかけたときにそっと勇気をもらったのが○○だった。」哀悼メッセージが語る。そのような静かで強い一歩を歩み始めた人々が明日を作っていくのだろう。入居者さんの診察で特変はない診断されても、本人は痛みで眠れないと訴える。そして入居者さんが痛みに耐えてよろけながらも歩き続けるたくましさを見ることがある。国同士のぶつかり合いは私達にはどうしようもないが、互いへの理解と受容があれば今日目の前にある困難には立ち向かえる。

photo旭川グループホームこうえい会

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