ポカポカの春から暑い夏に向かっています。施設はのんびりしています。そんな施設のいくつかの出来事をお話ししたいと思います。
眠られる前のAさん、枕もとに置いてある、ご家族がプレゼントしてくれた、人形とキーホルダーを手にとっていました。「どうしたの?」と聞くと、「かわいいでしょう、何だか、ありがとうって思うの。心が落ち着くの」と話されました。Bさんは、日中ソワソワ落ち着かない様子で「迎えが来るから帰る用意をしないといけない」と家に帰る準備をしようとしていました。すると、その日の夕方、ご家族が来館されました。「すごいなあ」と、思いました。何か感じるものがあるのかもしれません。Aさん、Bさん、皆さん、認知症や年齢と共に色々なことを忘れてしまいますが、ご家族への思いや感情は忘れることないんですね。Cさんは、「嫁は、どこにいるの?ここに、いないの?」と話され、職員が「会いたいの?」と、聞きました。すると、「うん。こんな時間まで仕事なの。頑張り屋だから」と、とてもお嫁さんが大好きで心配で大切に思っています。私もいつか皆さんと同じ年になります。その時、皆さんのように優しく、純粋でいたいと思います。
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- こうえい会・職員の一言 [Vol.016]