春の心地良い陽気を日に日に感じながら、施設では穏やかな時が過ぎてゆきます。先日施設では大々的なリビングの模様替えをしました。窓辺からソファーをぐるっと配置して皆さんが向かい合い、笑顔の輪の出来る一角になったのです。まるで立派な応接間のようになり、「わぁ素敵」「いいね、いいね」「ここでお茶したいねぇ」と大盛り上がりでした。どの位置からもテレビが見えるようになり、時代劇を見たり、皆さんで大相撲や春の高校野球の応援をしたりとほのぼのとした空気が流れています。日中皆さんは思い思いに好きなことを楽しまれています。花の絵を綺麗に彩飾されたり、折り紙で上手に鶴を折られたり、パズルやゲームをしたり。最近お魚の工作に興味を持たれたＡさんは１枚の紙を上手に切ったり、貼ったり。「ここを貼ったら腹に丸みができるんだ。よしよし。」とわくわく楽しみながら一匹の青い魚を完成させました。私が「もっと増えたら、海か水族館ができそうですね。」と言うと、魚を見ていたＢさんも「そうだ、今月は花の飾りを楽しんで、もっと暖かくなったら次はそういうのしたらいいよ。おもしろいよ。」と言ってくれ、皆さんと新たな楽しみに胸膨らみました。その後Ｃさんも以前魚釣りをしていたと聞き魚話に花が咲きました。壁に飾った木の枝の絵に沢山のご協力を頂いてお花の飾りを付けました。赤やピンクの花が一つ又一つと咲き、満開となりました。本物の桜が見られるのももうまもなくでしょう。「桜が咲いたら皆で見に行こうね。」「楽しみだね。」ととても楽しみにしています。美しい花がパッと花咲く様に施設に明るい笑顔が沢山咲きますように。