この時期は気温がもたらす雪の湿り感があり、降ったり溶けたりを繰り返していますが、施設の中は暖かく、外から入ってくると暑く感じます。入居者さんからは、「寒かったでしょう」と声を掛けられ、手を握っては「うわ!冷たいね!」が日常の挨拶になっています。そんな中、入居者さんから、「あんた、汗かきだね」と心配して頂き、汗を拭いてくれることも。ふと思い出す場面があります。小さな頃の唯一の記憶。私が生まれた家は町から離れており、母は私をおぶり出かけたところ吹雪になりました。近くの家に私一人を預け、母のいない時間はとても不安で淋しかった。でも、その家の人たちは優しくて、外は吹雪でも家の中は暑く、子供の自分に「あんた、汗かきだね!」と施設の入居者さんと同じ言葉をかけてくれた事。入居者さんとのいつもの日常の中の会話から、垣間見る小さな思い出です。
今年も残り1か月になり、早いと思う今日この頃。入院していたAさんは、元気になり退院してきました。入院によるダメージは少なからずあり、体力の低下もありますが、変わらない笑顔を見せてくれ、ホッと一安心。いつも優しくて気遣う言葉をかけ、笑顔をみせてくれる施設の皆さんが、穏やかに、元気で年越し出来るように支えて行きたいと思います。
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- こうえい会・職員の一言 [Vol.032]