4月中旬 我が家において施設だよりを書いている。作文の神様が降りてこない為かパソコンのキーを打つ手が止まってしまう。原稿締め切り3日前だ。連載作家や漫画家の気持ちがわずかながら分かる様な気がする。途方に暮れてふと外を眺めると、庭にはまだ50センチもの雪の塊が存在する。屋根雪が積もったせいもあり、春の兆しが感じられない。天気予報を見ても未だに雪マークが存在する。あと10日もすればゴールデンウイークだっていうのに。
最近、施設の利用者さん達は、朝起きてくると真っ先にリビングの窓を開け、外の景色を眺めている。雪解けが待ちどうしいのだ。「あら、大分解けたわねー」「今年の雪解けはどうなの?」「えー!4月なのに雪降ってる」「桜咲くのは何時頃なんだろー」等々、春を待ち焦がれる会話で一日が始まる。散歩や外出を楽しみにしている様子が感じ取れ、我々職員もその日が待ちどうしいのだ。今はじっと我慢。利用者さん達はその日に備えて、館内で準備運動中。 DVDを観ながらラジオ体操をし、職員の声がけに、厨房で食事の支度、洗濯物を干し、掃除機を掛け、モップで床拭き、気持ち良さそうに体を動かしている。特に女性は主婦パワー全開だ。職員に近づき「私かやっておくから」「また何かやる事あったら声かけてね」と、頼もしいばかりだ。涙がちょちょぎれる。皆で花見にいくぞ---!と職員も元気が出てくる。実に面白い。アレッ!
今年も四季を通し、沢山の思い出を、利用者さん達と分かち合いたいです。
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- こうえい会・職員の一言 [Vol.044]